タヌキノチャブクロ Lycoperdon pyriforme ホコリタケ科ホコリタケ属
 食
 秋、朽ち木上に群生する。球形で径は2〜4cmほど、柄部はきわめて短い。地上に生えるキツネノチャブクロは全面に荒い棘が見られ、今ひとつ食べる気にならないが、本菌は朽ち木上に生え、棘はほとんど粉状で、優しく見え、食べてもいいなという感じである。
 本菌はまだ2cmと小さかったが、別の場所で、ブナの立ち枯れに群生していたものを、持ち帰り、さっと茹で、丁寧に柄部から皮を剥き、もう一度茹でて、出汁醤油に浸けた。なかなかの歯ごたえで、おいしい。天ぷらや吸い物も良いようだが、わたしはもっぱら醤油に浸けて食べる。
    2003.10.7  山口県 寂地山
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