キリノミタケ Chorioactis geaster キリノミタケ科キリノミタケ属
 秋 やや空中湿度の高い、半ば土に埋まったカシ類の倒木上に発生する。高さは5~7cm、4~7片に裂開し、その径は7cmほどに達する。はじめ団子状の幼菌はやがて紡錘形になり、黒褐色の剛毛を密生し、成熟して裂開する。子囊果内側の子実層托は平滑で肌色~橙色。
 本種は基物の全体に菌糸を張り巡らせ、そうしてやおら子実体を発生させるようで、基物は黒緑色になり、硬い。他の菌類の侵入を防いでから、じっくりと基物のセルロース、リグニンなどを分解するのであろう。
 分布で今まで知られているのは、アメリカテキサス州、宮崎県、高知県、和歌山県である。これらはいずれも降水量が多い地区で、山口のように降水量が少ない場所での観察は初めてである。この繊細な生物をこれからも温かく見守りたいと思う。
 Other photo   2012.10.18  山口県央部
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